日時 2018年9月22日(土)18時30分より
場所 対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座ラウンジ
中央区銀座2-6-5 銀座トレシャス7階 電話03-3535-2992
対馬ルリ子理事の司会で18時30分より開始された。参加メディアは讀賣新聞(竹井陽平氏、藤井 亮氏)、メディカルトリビューン(中山あゆみ氏)、東京新聞(早川由紀美氏、原 尚子氏)、NHK(小林さやか氏)、m3.com(水谷悠氏)、ロイター通信(吉田 まゆ氏)である。
対馬ルリ子理事によるJAMP設立経緯と活動目標の紹介に続き、今回のメディア懇談会開催の経緯と目的(今春の東京医科大学一般入試における女子学生への恣意的点数操作の背景にある問題点を共に掘り下げ、今後の双方の活動に反映する)が説明された。
出席者は自己紹介のあと質疑応答形式で懇談した。概要は以下の通りである。
- 吉野一枝理事による種部恭子理事(欠席)から提出された資料「医学界のパターナリズム維持の構図」等の解説
- 医学界のパターナリズムが女性の活動機会に影響
- 東京医科大学の入試不正操作について:社会の反響への配慮
- 他大学医学部、薬剤部の入試の実状:「不正は無い」は事実か
- 女性消化器外科医からの現状説明
妊娠とともに手術を外すは「女性擁護」という男性上司
女性医師が子育てをするという既成概念の存在
男女共にキャリア継続意識が正しく理解されていない - 女性泌尿器科開業医からの現状説明
30年前には女性医師が暇な病院へ回されたが、現状は若者が繁忙な機関を敬遠する
職員の妊娠時の機能的な勤務体制の紹介:継続を可能にしている - ジェンダーハラスメント根絶の重要性
- 医療の問題は医療の中からの改革でよいか
- 24時間の主治医体制は改革の岐路に来ているのではないか
- 男女医師の配偶者が同業者の問題点、歯科医師界の現状
- 過重労働の現状と問題点
男女医師が働き易い職場は医療安全に繋がる
ワークシェアリングなどの医療の抜本的改革がないと医療崩壊へ
繋がる危機感
コメディカルや事務職員とのシェア:コメディカル教育の必要性、
医師が上位ではない、医師が全てをするという既得権意識の改革
NHKの労働環境改革の紹介 - トップの考え方
- 東京医大女性学長誕生の感想
- 政府の働き方改革との連動の重要性
- 若い年代層のモチベーションの問題:高校進学担当教師、予備校講師および女子受験生へ希望すること
- 津川論文の紹介:女性医師の評価
- メディアへの期待
メディア報道は一般の理解を得るのに重要である
表層的な報道ではなく掘り下げた内容に
パート女性医師の割合と社会貢献度の調査を希望する - JAMP会員の年齢層、他
メディアの方との懇談は多岐に亘る内容であり、非常に有意義であった。
